12 巻 (1947) 42 号 p. 101-108
この問題に就ては既に武藤博士に依て發表され, 孔の直徑dが板の厚さtに比して比較的大なるときには引張方向に垂直なる歪模樣が早く貫通し, dがtに比して比較的小なる場合には引張方向に45°の方向に走る歪模樣が早く現はれることを明らかにされてゐる.著者は斯る2種類の樣式の歪模樣はt/dが如何なる値を境界として出現するかを確かめるために本實驗を行つた.著者は武藤博士の作られた幅, 厚さ及び孔の寸法の異なる試驗片と別種の試驗片, 即ち試驗片の幅b(b=18d)及び孔の直徑dを一定とし, その厚さを變化せしめた試驗片に就て實驗を試みた.