過渡的に負荷を受ける構造物の應力および歪を彈性理論の適用範圍内において理論的研究を行つたものである.結合部のガタ・走行車輛・熱應力・應力分散・軌條・連續梁の振動應力問題などがこの諭文で取り扱われた主要なる研究題目である.このように過渡現象と考えられる代表的現象の解析を中心に主として演算子法を導入してこの方面の研究に新しい分野を展開しようと試みたのである.從來過渡現象に關する研究は若干行われて來たがそれらはいずれも個々の問題を對象として行われたものであるからこの論文ではそれらの方法とは別に現象そのものを上述の如く分類し,それぞれに對して解析の方針を與え,また例を求めてそれを解き,解析の方針の明確化とそれに屬する問題の究明に一つの手段を與えたいと考えてそれに便なる如く論文の形式を整理し,こゝに發表する次第である.したがつて論文はかなり長大であるが,一つ一つの章がおのおのが獨立の形式に書いてあるため問題に應じていずれの章を讀まれても結構である.なお近似解報以下は續報として分割し同時に發表する.