抄録
金属内包フラーレンは、空フラーレンとは異なる反応性、物性が期待される興味深い物質で、金属内包フラーレンの選択的化学修飾法の開発や、分子変換による内包金属原子の挙動制御は新規な機能性分子の開発に重要である。本研究では、金属内包フラーレンLa2@C80を用いてジアジリンとの光反応により、段階的に二付加体La2@C80(CPhCl)Adを高収率かつ高位置選択的に合成することに成功した。誘導体の構造は単結晶X線構造解析により決定した。プリスチンLa2@C80に比べて、La2@C80のカルベン付加誘導体では内包する2つのLa原子間の距離が伸長していることが分かった。