2013 年 2013 巻 64 号 p. 143-146
宮城県では,イネ害虫フタオビコヤガの発生が増加しており,薬剤による防除対策の検討が必要と考えられた.近年,本種に対して農薬登録を有する育苗箱施用剤が開発され,これらが防除薬剤として有効であれば,現行の防除体系を大きく変更せずに防除対策をとることができる.そこで,クロラントラニリプロール粒剤およびイミダクロプリド・スピノサド粒剤を施用した水田において本種の発生密度および消長を調査し防除効果を検討した.その結果,これらの育苗箱施用剤を処理することで出穂期頃まで幼虫の発生密度は抑制され,特にクロラントラニリプロール粒剤は高い防除効果があることが確認された.