北日本病害虫研究会報
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福島県におけるオウトウショウジョウバエの発生生態
第1報オウトウ果実に寄生するショウジョウバエ類
佐々木 正剛佐藤 力郎
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1995 年 1995 巻 46 号 p. 164-166

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抄録

ショウジョウバエ類が寄生していると思われるオウトウの果実を採取し, そこから羽化するショウジョウバエ類の種と数とを調査した。羽化した種類は, オウトウショウジョウバェ (Drosophila suzukii Matsumura), キイロショウジヨウバエ (Dmsophilamlanogaster Meigen), カオジロショウジョウパェ (Drosophila auraria Peng), ニセオウトウショウジョウバエ (Drosophila pulohrella Tan, Hsu et Sheng) の4種であった。これらの中でオウトウショウジョウバエの羽化割合は80%以上と最も多く, 本種がオウトウ果実に寄生する主要な害虫であると考えられた。またこれら4種の放飼試験で, 健全果 (損傷や腐敗してない果実) の果皮を破って産卵し, 成虫まで発育した種類は, オウトウショウジョウバエとニセオウトウショウジョウバエであった。

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