2013 年 61 巻 4 号 p. 123-128
環境負荷が小さい次世代超音速機を実現させるためには,低ソニックブーム・低抵抗を両立する必要がある.これらの課題を克服し,革新的超音速機の設計を可能にする一つの手段として,超音速複葉翼理論が注目されている.現在,東北大学流体科学研究所衝撃波関連施設を利用した超音速複葉翼理論の地上実証研究が進められている.本稿では地上実証に利用するバリスティックレンジ装置(弾道飛行装置)の説明と改修計画の概要,それを利用した新たな実験計画の現状について紹介する.