日本航空宇宙学会誌
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UNISECの昨日・今日・明日(<特集>NPO大学宇宙工学コンソーシアムUNISECの軌跡と展望 第1回)
中須賀 真一
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2014 年 62 巻 4 号 p. 121-127

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抄録

大学宇宙工学コンソーシアム(University Space Engineering Consortium:UNISEC)は大学・高専でハイブリッドロケットや超小型衛星などの実践的宇宙開発活動を実施する学生を支援する組織として2002年に設立された.コミュニティを作ることで宇宙開発利用の人材育成をより効率的・効果的に実施するとともに、この分野の新しい技術シーズを発掘・育成することが第一の目的であり,活動資金の獲得や配分,実験イベントの運営,安全管理教育,シンポジウム・勉強会などの交流機会の企画運営など,多角的な活動を続けてきており,2013年には40大学60団体が参加する大きな組織と成長した.近年はロケット実験の国際連携や衛星のミッションアイデア国際コンテスト,海外の新興国への衛星開発教育の支援など国際的な活動も行っている.本稿は連載するUNISEC特集の第一稿として,まずUNISECの歴史を簡単に紹介し,その意義と今後の展望について考察する.

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© 2014 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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