日本航空宇宙学会誌
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デジタル/アナログ・ハイブリッド風洞(DAHWIN)の航空・宇宙機研究開発への適用とその展望
口石 茂渡辺 重哉
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2014 年 62 巻 5 号 p. 160-165

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抄録

デジタル/アナログ・ハイブリッド風洞(DAHWIN)は,JAXAが開発した実験流体力学(EFD)と数値流体力学(CFD)との融合を具現化するシステムであり,風洞試験に対してCFDを積極的に連携させることにより風洞試験/CFD双方の効率化・高精度化を実現し,航空・宇宙機研究開発への直接的貢献を目指す.本解説ではDAHWINのシステム概要およびJAXA 2m×2m遷音速風洞試験における適用例,将来計画について紹介するが,本システムの導入は風洞試験/CFDについて,双方を段階的に実施する従来の静的なプロセスから,比較・分析の迅速性を向上させることで融合の付加価値を高めた,より動的なプロセスへの移行を可能としていることが強調すべき点である.

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© 2014 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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