日本航空宇宙学会誌
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空気調和/冷却システム(<特集>航空機電動化技術の動向と我が国での研究紹介 4)
齋藤 英文
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2015 年 63 巻 2 号 p. 35-37

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抄録

Boeing787で本格的な実用化時代を迎えたMEAの将来について,MEAAPの研究会活動を通じて検討を重ねてきた.短時間使用のエンジンスタータを除けば,航空機装備システムの中で最大の電力消費者であるECSは,エネルギ消費に課題があると認識し,ECSが発揮すべき機能に基づいて,エネルギ消費改善の方法を検討している.ECSは,与圧・換気・温度調節という3つの機能が求められるが,構成するサブシステムがこれらの機能を最適に担う形態を追求すると,冷却時のエネルギ利用効率の大幅改善のために,ACSをVCSに置き換える技術獲得が重要であるとの結論に至った.ACSを代替するVCSとして,具体的に実現するための課題を明確にし,課題解決に向けた研究を進めている.併せて,電力量の増大に伴う電力制御機器の冷却は,ユーザでの保守作業改善のために液冷を廃することが望ましい.そこで,新たな冷却方法であるAACS方式を提案し,その検討を進めている.これらについて,解説する.

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© 2015 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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