日本航空宇宙学会誌
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特集 設計最適化・設計探査 第6回
設計情報学―科学観測用単段式ハイブリッドロケットの新たな運用戦略の明示
千葉 一永
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2019 年 67 巻 2 号 p. 47-52

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抄録

問題定義・最適化・データマイニングで構成される設計情報学を概説し,現状を俯瞰する.また,現在宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所が研究開発を進める単段式ハイブリッドロケットへの適用事例を簡単に紹介する.近年実設計に応用されつつある最適化だが,多目的最適化による獲得物は最適解群である.当初,最適解群に対する後処理としての役割を担う道具だったデータマイニングは,しかし,不十分な最適化計算(実問題では,評価に時間の掛かる高精度評価法を採用することもあり,往々にして十分性は担保されない)へのフィードバックの役目も果たせる可能性が見出され,相補関係にあることが示唆された.最適化が導出する解空間は問題定義に支配されることに鑑みれば,問題定義・最適化・データマイニングは切っても切り離せないシステムである.三位一体であることを明示し,また,各論では見えてこない新たな設計方法論の世界を探索するため,設計情報学と名付け運用することにした.

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© 2019 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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