北関東医学
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症例報告
母子間同種末梢血幹細胞移植を施行した急性骨髄性白血病
土岐 典子佐倉 徹石埼 卓馬星野 匠臣高田 覚入澤 寛之宮脇 修一
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2005 年 55 巻 3 号 p. 263-268

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抄録

症例は24歳, 男性. 急性骨髄性白血病のため, 2001年12月当院入院. 寛解導入療法にて寛解となり, 地固め療法 (3回) 後, 2002年5月退院. 2003年1月再発し, 2回の寛解導入療法にて完全寛解となった. 再発時よりHLA一致ドナーを検索していたが, 血縁者及び, 骨髄バンクにて見つからず, 臍帯血バンクにも十分な細胞数の臍帯血は存在しなかった. マイクロキメリズム検査で, 母の末梢血に本人のリンパ球が認められ, 2003年8月母子間同種末梢血幹細胞移植を施行した. 前処置は, TBI+CYで, GVHD予防にはFK506+短期MTXを使用し, CD34陽性細胞は3.1×106/kgで, HLAは3座不一致であった. day12に生着し, 急性GVHDはgrade3 (stage : skin 3, liver 3, gut 3) であった. 経過中アスペルギルス肺炎, カリニ肺炎を合併したが, 改善した. 移植後1年7ヶ月が経過したが, 慢性GVHDとして, 口内炎, 限局性の皮疹を認めるのみで, 再発の所見はなく, 経過良好である.

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© 2005 北関東医学会
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