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北関東医学
Vol. 57 (2007) No. 1 P 43-48

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http://doi.org/10.2974/kmj.57.43

原著

【目 的】 術後疼痛管理において先制鎮痛の有用性が注目されるようになってきた. 今回, 下顎埋伏智歯抜歯後疼痛に対し, 作用機序の異なる非ステロイド性消炎鎮痛薬による先制鎮痛効果について検討した. 【対象と方法】 下顎埋伏智歯抜歯症例33例に対し, 無作為に抜歯開始1時間前にZaltoprofen (抗bradykinin作用を有するcyclooxygenase (COX)-2選択的阻害薬 : Z群), Loxoprofen sodium (COX-2非選択的阻害薬 : L群), Etodolac (COX-2選択的阻害薬 : E群) のいずれか1錠を内服させた後, 抜歯を行い, 薬剤内服6時間後にVisual Analogue Scale (VAS) による疼痛評価を行った. 【結 果】 Z群9例中2例, L群10例中3例では疼痛は発現せず, 鎮痛剤は不要であった. また, 各群の6時間後のVASペインスコアについては, Z, L群は, E群 と比較し, 有意に低い値であった. 【結 語】 下顎埋伏智歯抜歯後の疼痛を管理するための先制鎮痛にはCOX-2のみの阻害では十分とはいえず, COXを非選択的に阻害する薬剤, あるいは抗bradykinin作用をも有する薬剤の方が有用と考えられた.

Copyright © 2007 北関東医学会

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