57 巻 (2007) 2 号 p. 165-168
1987年から慢性腎不全の臨床治療として腎移植治療を継続的に施行している. 2006年までの20年間で19例の献腎移植を施行した. 移植腎生着率は, 1年95%, 5年76%, 10年44%であり, 患者生存率は1年100%, 5年87%, 10年73%であった. 移植腎機能喪失原因は, 死亡が4例と最も多く次いで慢性移植腎症が3例であった. 現在当科外来通院中の11名の血清クレアチニンは1mg/dl前後であり移植腎機能は非常に良好である. また, 合併症は腎移植後13年経過する1症例に循環器系の合併症を認め薬物療法中であるが, その他の症例には合併症をほとんど認めず, 外来通院の11名は非常に高いQOLを保持している.