北関東医学
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原著
大学病院看護職員における地域完結型看護の実践度評価
大谷 忠広牛久保 美津子堀越 政孝金井 好子冨田 千恵子杉本 厚子尾上 悦子荻原 京子佐光 惠子近藤 浩子常盤 洋子神田 清子
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2016 年 66 巻 2 号 p. 129-137

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抄録

目 的:医療の質向上や健康長寿社会の実現に向け, 看護職には地域完結型医療・ケアの考え方に立脚した地域医療連携の推進を実践する指導者の育成が求められる. 本研究の目的は, 大学病院看護職員の在宅を見据えた看護活動の実態を明らかにすることとした.
方 法:大学病院看護職員720名を対象に在宅へ戻る患者への看護活動の自己評価に関する自記式質問票調査を実施した.
結 果:533名 (回収率74.0%) から回答を得た. 大学病院看護職員は, 在宅へ戻る患者への看護活動として「在宅生活の情報把握」「退院に向けた調整・指導」を実践し, 約半数が退院支援に関われていると総括的判断をしていた.
結 論:地域完結型看護の実践力を更に高めるには, 地域連携室との連携強化や研修会など「社会資源の活用」を実感できるような取り組みが重要である.

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© 2016 北関東医学会
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