北関東医学
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症例報告
脾静脈・短胃静脈へ広範な腫瘍栓を形成した子宮体癌脾転移の1切除例
奥田 洋一橋本 真治小田 竜也大河内 信弘
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キーワード: 転移性脾腫瘍, 子宮体癌
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2017 年 67 巻 2 号 p. 159-162

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抄録

症例は66歳, 女性. 子宮体癌術後3年のスクリーニングで脾臓に腫瘍を認め, 精査目的に当科紹介となった. 腹部造影CT検査で脾臓に多発結節を認め, 結節から連続する脾静脈・短胃静脈腫瘍栓形成を認めた. FDG-PET検査では同部位に一致した強い集積を認めるとともに, 右横隔膜にも集積を認めた. 診断的治療目的で手術方針とし, 膵体尾部切除術, 脾臓摘出術, 横隔膜腫瘍摘出術を施行した. 病理検査結果は子宮体癌の転移で矛盾しない像であり, 横隔膜腫瘍も同様であった. 子宮体癌の転移性脾腫瘍の切除症例は稀であり, 若干の文献を含め考察する.

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