北関東医学
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原発性アルドステロン症手術例の臨床病理学的検討
前村 道生石田 常博横江 隆夫黒住 昌史飯野 佑一山田 勲川井 忠和
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1991 年 41 巻 1 号 p. 209-218

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抄録

教室において経験した原発性アルドステロン症の患者は, 男性18例, 女性22例であり, 平均年齢42.9歳であった.部位は左23例, 右17例であり, 両側性のものはなかった.術前の局在診断率はCT89%, 副腎静脈造影70%, 静脈血サンプリング63%, 副腎シンチグラム63%であり, これらを組み合わせて100%の診断率を得た.手術は35例に後側方切開術が, 5例に開腹術が施行され, 手術時間, 出血量, 入院期間ともに後側方切開術が優れ, 術前の局在が明らかならば, 後側方切開術により安全に手術が行えると考えられた.腫瘍は組織学的に腺腫35例, 腺腫様過形成5例であった.術後経過をみると, 早期に血中アルドステロンやカリウムは正常化したが, 依然高血圧の続くものもあり, 原発性アルドステロン症の患者は術後も長期間の経過観察が必要と考えられた.

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