高分子
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帯電防止剤
丸茂 秀雄
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1970 年 19 巻 11 号 p. 1013-1020

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抄録

静電気は2500年以上も昔から知られているにもかかわらず,今日でもなお発生の機構は漠然としている.合成高分子が発展するにつれて,静電気は障害として,われわれの日常生活の中まで入ってきている.帯電防止剤は20年前にも繊維工業において製造,加工の面で使用されていた.繊維のみならず,プラスチック,塗料,印刷インキ,ゴム,接着剤など広く合成高分子の最終製品で静電気障害が問題になるにつれて,帯電防止剤も独自の変貌を遂げてきた.今日では繊維の一部を除いては合成高分子は,練込んで使用する内部用帯電防止剤によって,十分に静電気障害を克服できるようになっている.つまり現在では帯電防止剤は高分子の添加剤として,確固たる地位を築いている.

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© 社団法人 高分子学会
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