高分子
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核酸とイオンとの相互作用
樋口 成定
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22 巻 (1973) 7 号 p. 371-377

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抄録

核酸とイオンとの相互作用を核酸の内部構造に注目する立場から概観した. DNA と相互作用するイオンはリン酸基に結合するものと塩基に特異的なものに分けられる.前者はNa+, K+, Li+, Cs+, Mg++, Ca++の各イオン, ポリアミンを含む. DNA 構造の安定化, 高次の折りたたみに必要な因子である. これに対し四級アンモニウムイオン, 高濃度のCs+,Na+イオンは塩基に親和性を示し塩基対の特性を消失させる。高濃度の陰イオンは融解温度を低下させるが, 融解以前にもらせんを unwind する. Hg++, Ag+, Cu++,Zn++, Mn++ の各イオンは塩基対に特異的に結合し錯体を形成する. さらに発色団をもつジアミンとの相互作用にふれた. RNA に関しては, 分画された tRNA と二価金属イオンとの結合について紹介し,またファージ RNA につき生物活性面からみるとき Mg++ イオンが高次のコンホメーションを支配することを述べた。

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© 社団法人 高分子学会
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