高分子材料改質の目標はきわめて多岐にわたるが,筆者はこれらをまとめて,(1)加工性の向上,(2)強度,耐熱性的な性能の向上,(3)親水性の付与,(4)その他,の項目に整理した.そして高分子改質の最も基本的な動向を,(2)における強度 耐熱性,形態安定牲などを向上しようとする方向への化学構造の手直しとしてとらえ,この動きは,ビニル系が主体である汎用プラスチックのみならず,縮合系を主体とするエンジニアリングプラスチック,極限ポリマーにもあらわれている旨を述べ,各系統における改質方式の相違にも言及した,この基本線をもとにして他の項目についてもあわせ概観し,以上によって高分子合成と,材料の質的発展を目指す改質技術とのかかわりあいについての全体像を得ようとした.