高知リハビリテーション学院紀要
Online ISSN : 2433-4553
Print ISSN : 1345-5648
転倒を繰り返す症例に対する移乗動作練習
応用行動分析学的介入
牧村 奈穂中山 智晴山﨑 裕司
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2017 年 19 巻 1 号 p. 19-23

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抄録

著明な視力低下と進行性の右下肢痙性麻痺を呈した79歳女性に対して,車椅子への移乗動作中の危険行動を減少させることを目的とした介入を実施した.拡大した写真と文章によって危険行動と適切行動を教示し,適正な姿勢を確認するための触覚的プロンプトを整備した.移乗動作中の危険行動のチェックシートを作成し,改善状況をグラフ化してフィードバックした.ベースライン期には4-5点を推移していた危険行動は,介入開始から徐々に減少し,9日目以降は0点で推移した.さらに,12日目以降は視覚的教示をなくしたが,危険行動は出現しなかった.本介入中には,明らかな機能障害の変化はなく,今回の動作能力の改善は,適切な移乗動作の学習によって生じたものと考えられた.

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