2008 年 9 巻 p. 67-72
本研究は,高知リハビリテーション学院(以下,高知リハ)を卒業した言語聴覚士(以下,ST)の業務内容や卒後教育の現状といった業務形態についての意識調査を実施した.対象は,本学院言語療法学科卒業生53名(5〜6年目26名,1年目27名)である.郵送法によって32項目からなるアンケート調査を実施し,経験年数の違いに着目し検討を行った.その養成校OB会への参加・不参加,歯科医師との連携,ベッドサイド訓練頻度及び検査用具の充足度において有意差が認められた.今後,STの領域は医療・福祉・保健・教育などへ幅広く進展することが予測され,STは多くの専門性及び多様性を求められるであろう.