本稿では、1950年代のアメリカで、主題単元・話題単元がいかに論じられていたのかを検討した。その際、NCTEが編集する、English Journal誌の中で、主題単元・話題単元に言及した論考をすべて抽出し、内容を検討した。
その結果、当時の見方には、次のことがあった。①学習者の興味、経験、多様性を重視した、言語活動領域を跨ぐ学習として意義づけられていたこと、②当時のアメリカでの課題を乗り越えられ、生徒からも支持されているなどの理由で展開されたこと、③主題と教材との無理な関連付け、能力面、興味の継続などが、留意点とされていたこと。
これらの内容の一部は、日本に持ち込まれ、主題単元を推奨する論が展開されていったのである。