抄録
本稿は、昨年度のPCカンファレンスにおいて報告した「インターネットを使った日独国際共同セミナー(DJ50)」の総括である。プロジェクトの中心に位置するサイバーセミナーは、95年10月から96年2月までの半年間、ドイツの三大学(コンスタンツ、デュイスブルク、デュッセルドルフ)と「戦後50年の日独政治の比較研究」というテーマで実施した。そこでは、英語を使用言語として、WWW、メーリングリスト、IRCといった機能を使った。海外と長期間サイバーセミナーを開催するこのようなプロジェクトは、日本の政治・国際関係分野においては最初の試みであり、今後の学術活動の可能性をさらに広げることになることを結論づける。