2017 年 43 巻 p. 67-72
大学生がスマートフォンで文字入力をする際,日本語入力では90%以上がフリック入力・トグル入力を利用し,外国語入力ではフリック入力・トグル入力とQWERTY配列での入力がほぼ50%ずつであることがアンケート調査によって明らかになった。そして,PCでのタッチタイピング習熟度とスマートフォンでの外国語入力にQWERTY配列を利用する人との間には有意な関連が見られた。日本の大学生がPCよりもスマートフォンを好む理由のひとつには,日本語入力に五十音との親和性が高く入力技能習得が容易なフリック入力が使えることが考えられる。