2018 年 44 巻 p. 31-35
WebClassは道具に過ぎないが,学生・教員ともの満足度を高める一つの方法である。現在の中堅私立大学の学生たちの多くは,従来型の講義形式の授業内容を消化できるリテラシーを,大学進学までに身に付けていない。博物館で参加体験型展示が好まれるのと同様,大学の授業も参加体験型が好まれる傾向にある。忘れてならないのは,顧客満足度を高めるだけでなく,教員が「授業を通じて伝えたいこと」を今一度,確認することである。WebClassという道具を利用した上で,授業内容の洗練が求められるのである。