2018 年 44 巻 p. 54-59
高等学校数学で記述統計の手法を学習しても,日常生活や社会生活,学習の場面等において問題を発見し,必要なデータを集めて分析,その結果に基づいて問題解決や意思決定することは難しい。本研究では,数学Ⅰ「データの分析」学習後に社会と情報の授業でRESASを利活用した市町村の問題解決と意思決定に関する課題解決型学習を実験群と統制群に分けて実施し,終了後にARCSモデルアンケートで統計に対する学習意欲測定を行った。その結果,ほとんどの項目で2群間に明らかな有意差がみられた。