2022 年 52 巻 p. 79-82
情報化社会に適応する学生の教育を実現する中では,PC教室のみでなく校内の至る箇所で無線LANを介した通信環境を提供することが重要となってきている。これを実現するためには,電波が届くのみでなく,多くの端末が同時に通信する状況下でも円滑に講義を行うことのできる機器を配備し,さらには効率的に管理する方法を実装する必要がある。本稿では私立高校を事例に,設計要件,機器の選定,運用管理,教員・生徒の活用の変化までを含めた,校内の無線LAN環境構築に関する一つのモデルケースを提案する。