信州大学繊維学部
奈良女子大学生活環境学部
名古屋文理短期大学
1997 年 66 巻 1 号 p. 6-10
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リング精紡機を援用して, 多層構造をもつ絹紡糸を試作し, その諸特性について検討した。その結果, 多層構造絹紡糸の力学的特性および毛羽値は, 糸断面における分割数の増加に依存することが認められた。また, 多層構造絹紡糸の太さむらは糸断面分割数の増加に影響されないことがわかった。このように, 絹紡糸の多層構造化は, 糸強力, および外観形状などの改善のみならず, 異種類の短繊維を複雑に組み合わせた複合糸の開発への期待もでき, 新しい絹紡糸の用途拡大を技術的に展望することができた。
蚕糸・昆虫バイオテック
Journal of Insect Biotechnology and Sericology
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