J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

高分子論文集
Vol. 64 (2007) No. 5 P 280-285

記事言語:

http://doi.org/10.1295/koron.64.280

一般論文

シクロデキストリン(CD)と高分子鎖の包接化合物の形成過程を分子動力学法により調べる.特に,擬ロタキサンや擬ポリロタキサンの形成,および擬ポリロタキサン間における秩序構造形成の様子を調べる.今回のシミュレーションでは,CD と高分子鎖を粗視化し,環状分子,鎖状分子として扱った.擬ロタキサン形成シミュレーションでは,環状分子と鎖状分子間の非結合相互作用により,包接化合物が形成されることが確認できた.擬ポリロタキサンの形成では,包接化合物を形成する環状分子数の増加にともない,鎖状分子の構造は,ランダムコイル状態から伸長した状態に転移することがわかった.また,擬ポリロタキサンを形成した後,1~2 個の環状分子が鎖状分子と,包接と解離を繰返していることが明らかになった.さらに,今回のシミュレーションでは,擬ポリロタキサン間における配向秩序構造の形成も確認することができた.

Copyright © 2007 公益社団法人 高分子学会

記事ツール

この記事を共有