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高分子論文集
Vol. 64 (2007) No. 8 P 516-524

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http://doi.org/10.1295/koron.64.516

総合論文

粘着は,高分子材料でみられる典型的な現象の一つで,工業的にも学術的にも興味深い.高分子鎖が,この粘着時にどのように振るまい,変形・緩和するのかを知ることは,粘着性能の理解に対して非常に重要な知見を与える.しかしながら,従来の粘着に対する研究は,主にマクロな構造に関するものがほとんどで,鎖レベルからの解析が求められる.本研究では,粘着現象に対して,粗視化分子動力学法を行い,高分子鎖レベルでの解析を行ったので報告する.高分子鎖の挙動がはっきり観察でき,かつ材料の特性を定義しやすいものとして,本研究では,グラフト膜間の粘着に関する結果について示す.また結果の解析より,薄膜のガラス転移温度が,得られたはく離パターン構造を区別する境界の一つとなっていることも明らかとなり,粘着の材料設計に対して,膜のガラス転移温度が重要であることが示された.

Copyright © 2007 公益社団法人 高分子学会

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