高分子論文集
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一般論文
カーボンナノチューブの長さおよび直線性評価
新井 亜希子石橋 勝柳澤 隆後藤 晃哉高橋 辰宏米竹 孝一郎
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2009 年 66 巻 7 号 p. 243-249

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抄録
多層カーボンナノチューブ(Multi Walled Carbon Nanotubes, MWCNT)は結晶構造および形態(長さ,長さ分布,直線性)が多種多様であり,それらの特徴に合った用途開発が期待されている.そのため,それら形態的特徴を評価する標準化手法が大切である.従来分散しやすい気相成長炭素繊維(Vapor Grown Carbon Fibers, VGCF)では長さ測定評価されているが,MWCNT では分散しにくく報告されていない.ここでは粉体状態で MWCNT と同じように塊の硬いカップ積層型カーボンナノチューブ(Cup-Stacked Carbon Nanotubes, CSCNT)を用い,分散はしつつも切断がおこらない条件を検討し,長さ測定,長さ分布評価を行った.またさまざまな曲線を有する MWCNT の直線率(Linearity Parameter, Lp)を,定性的な数値で評価する方法を提案し,形態についての評価手法を検討した.本研究で用いた CSCNT の形態は数平均長さ(Ln)4.8 μm,重量平均長さ(Lw)9.6 μm,長さ分布(Lw/Ln)2.0,直線率(Lp)0.93 であった.
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© 2009 公益社団法人 高分子学会
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