貫通した孔と骨格(材料部分)から構成され,網目状の共連続構造をもつ一体型の多孔体(モノリス)は高い通気性・通液性,高強度,高比表面積,軽量といった特性を示すため,次世代型多孔材料として注目されている.本稿では高分子モノリスの作製方法と用途展開について概説する.モノリスは低分子モノマーから作製する方法と高分子から作製する方法があり,前者には重合ゲル化過程と相分離スピードを同時かつ自在にコントロールできる技術が求められ,主に分析用途で研究が展開されてきた.最近,相分離を利用して高分子溶液からモノリスを作製する技術が開発され,高分子モノリスの適用範囲が大きく拡張した.バイオマスプラスチックのモノリス化や電池材料として有力な炭素モノリスが開発された.また,相分離を利用するモノリス作製技術が高分子表面の新しいナノ加工技術に展開された.