高分子論文集
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一般論文
高分子アクチュエータの発生力の分布加重による評価法の提案
岩崎 美晴庄司 英一
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2013 年 70 巻 6 号 p. 289-294

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抄録

高分子アクチュエータが湾曲運動する際に発生する力を,分布荷重として評価する方法を提案する.従来の集中荷重による評価とは異なり,アクチュエータの計測位置によらない発生力の評価法である.高分子アクチュエータの湾曲運動はアクチュエータ膜の全体で力を発生しており,この力は分布荷重として評価するのが妥当である.高分子アクチュエータの発生力を分布荷重として評価する方法として,ポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルムをアクチュエータにあてがい,湾曲変位量から直接的に分布荷重を見積もった.すなわち,アクチュエータを作動させ,アクチュエータの全体にPETフィルムからの反作用力を与えながら湾曲変位量を計測した.計測した湾曲変位量から分布荷重を算出し,発生力は0.22 mN/cmとなった.PETフィルムの厚みを調整することにより,アクチュエータの長さ方向の位置による変位計測位置の誤差を最小にできる.

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© 2013 公益社団法人 高分子学会
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