J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

高分子論文集
Vol. 73 (2016) No. 2 p. 147-156

記事言語:

http://doi.org/10.1295/koron.2015-0055

総合論文

近年,生体関連化学,物質科学,ナノ・マイクロ微細加工を融合した「分子を超えた自己組織化」が注目を集めている.分子の代わりに金属ナノ粒子などを疑似分子として用いた自己組織化の基礎的研究は,自己集合のコンセプトの理解と材料開発への応用において重要であると考えられている.筆者らは,ナノ粒子の自己組織化による集合構造体形成においてナノ粒子間の相互作用力の制御が重要であると考え,ナノ粒子の外側を覆う表面被覆材に着目した研究に取り組んできた.これまでに,さまざまな表面被覆材を用いることで,量子ドットの繊維状集合体によるゲル,金ナノ粒子の最密充填フィルム,金ナノ粒子の中空カプセル状集合体などの自己組織化による形成に成功している.最近は親水性・疎水性の両面を有するヤヌス粒子による集合体形成にも取り組んでいる.本報では,これらの研究成果について簡潔にまとめ,今後の応用展開について議論した.

Copyright © 2016 公益社団法人 高分子学会

この記事を共有