2017 年 74 巻 6 号 p. 542-548
オリゴエーテルモノマー,双性イオンモノマーおよびイオン液体/リチウム塩複合体を所定量混合し,in situ重合によりポリベタイン型イオンゲルを合成した.いずれのイオンゲルも-70°C付近にガラス転移温度(Tg)のみを示した.イオンゲルのイオン伝導度はリチウム塩濃度や双性イオンユニットの含量に依存せず,室温において同等の値を示した.これらイオンゲルの酸化安定性およびリチウムの酸化還元に関するクーロン効率は双性イオンユニットの含量の増加に伴い向上した.