高分子論文集
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総説
散乱法を用いた溶液中での高分子ナノ集合体の構造解析
佐藤 尚弘李 妍
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2018 年 75 巻 4 号 p. 293-336

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抄録

静的光散乱法,動的光散乱法,および小角X線散乱法は,高分子溶液中で形成される高分子ナノ集合体の構造を調べるための強力な手法である.本総説では,それらの散乱法を中心とする構造解析法について,歴史的背景を含めて概説し,以下の高分子溶液系に適用した事例を紹介する:(1)会合体を形成するホモポリマー溶液,(2)ポリイオンコンプレックスコロイドを形成するポリアニオンとポリカチオンの混合物水溶液,(3)さまざまなモルフォロジーの高分子ミセルを形成するブロック共重合体溶液,(4)花型ミセルやフラワーネックレスを形成する両親媒性ランダムおよび交互共重合体の水溶液,そして(5)球状タンパク質と界面活性剤とが複合体を形成する水溶液.より詳細な構造解析を行うために,異なる種類の散乱法を組合せたり,他の分析法と組合せた構造解析法についても紹介する.

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© 2018 公益社団法人 高分子学会
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