高分子化學
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繊維処理剤に関する研究
第2報ポリアクリロニトリルエマルジョンについて
鴨川 博美
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14 巻 (1957) 143 号 p. 133-138

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抄録

PVAを乳化剤とし, 過硫酸アンモンを反応開始剤としてANエマルジョンを合成し, その性質を検討した。粘度は重合温度70℃ においてはほぼ重合度と同様な変化を示し, 時間に対して山形曲線を与える。しかし過硫酸アンモン量が多いとPVAの重合度低下により, 反応後期において著しい粘度低下が認められる。粒子の大きさは過硫酸アンモン量が多く, AN量少なく, PVA量が多いほど小であり, 凝析値もほぼこれに対応して変化する。反応開始時のpHは生成エマルジョンの性質に多少影響を与えるが, 酸性側ではエマルジョンの粘度低く, 安定性も高い。I. P. によるChain transfer constantは1.8×10-3であるが, 添加量が多いとエマルジョンは不安定になる。凝析値は重合温度によりかなりの影響を受け, 高温ほどPVAの保護力は大きい。

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