14 巻 (1957) 147 号 p. 367-374
エチルアルコールとアセトアルデヒドより行うブタジエン合成において, その主反応は (1) アルデヒド類のrandom polycondensationと (2) アルデヒド類のアルコールによる還元脱水反応である。本研究はエチルアルコールとアセトアルデヒドよりのブタジエン生成速度を実験によって求めるとともに, 他方 (1) の反応について求めた速度的諸恒数と (2) の個々の反応について求あた速度的諸恒数を使用し (1),(2) の反応の反応速度式に基いてブタジエンの生成速度を理論的に求め, 両者を比較検討した。高量体のデ-タについていくらか推測値を用いたにもかかわらず, 両者の一致はほぼ満足すべきものである。したがってエチルアルコールとアセトアルデヒドよりのブタジエンの接触合成反応は多くの副反応が存在するにもかかわらず, 上記2種の主反応の触媒面上における競争反応としてあやまりでないことを結論づけることができる。