高分子化學
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高分子収着水の誘電性
第2報誘電緩和の分子論
三宅 彰
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1958 年 15 巻 164 号 p. 790-796

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抄録

t=0まで加えられていた一定の外部電場がt=0で急に取り除かれた場合の収着水分子の配向の緩和を平均値方程式について解いた。収着水は第1層と第2層以上とに2大別し, 結合のエネルギー定数をそれぞれα1, αとして, α1>>α>>kTの仮定の下にt<0に対しては収着水全体の静的分極から静的誘電率への寄与を求め (5), t>0に対しては収着水の分極緩和函数から誘電緩和スペクトルを求めた (6)。多層収着の効果は前者においては第2層以上の収着水分子の配向の重なりを通じて, 後者においてはそれらの収着水分子による緩和時問分布の広がりを通じて現われる。この理論に用いられた諸仮定の検討, 実験事実との関係の吟味を行った (7)。

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