16 巻 (1959) 165 号 p. 49-53
スチレンのカチオン重合に対する触媒の種類の影響を検討した。30℃の重合ではベンゼン, 塩化エチレン, またこれらの混合溶媒系において, 重合速度はTiCl4>SnCl4>BF3O (C2H5) 2の順に小となるが, 生成ポリマーの分子量はTiCl4<SnCl4<FeCl3<BF3O (C2H5) 2の順に大となる。すなわち重合速度を大とする触媒は生成ポリマーの重合度を小にするという結果が得られた、また生成ポリマーの分子量が触媒の種類によって再現性よく変化することにより, 触媒より生じた対イオンが開始反応以外の素反応にも影響を与えることが定性的に明らかとなった。