高分子化學
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有機ケイ素重合体の研究
第6報有機ケイ素4量体の開環重合における硫酸濃度変化について
山田 瑛竹田 政民
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16 巻 (1959) 169 号 p. 304-307

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抄録

有機ケイ巽4量体を, 50%硫酸以上発煙硫酸以下の諸濃度で重合させた結果, 50~80%の間と100%に分子量が極大となり, さらに発煙硫酸ではその濃度とともに分子量を増加した。無水アルコールで重合平衡状態を停止させたFragmentの分子量は, 硫酸諸濃度に対し水で停止させた場合と平行的関係で起伏する。この傾向は硫酸の電気抵抗曲線と大体一致し, 硫酸のシロキサン結合分断能力は硫酸より解離されたイオン数に関係することを示す。95%以下硫酸濃度が下がるにつれて分子量は顕著に増加するが, この事実は前報告で, 過剰の硫酸を使用したとき高分子量の重合体を得た事実と関係づけられた. すなわち重合最終の水による安定化段階は, 徐々に加水分解し縮合させることによって高分子量の重合体を得ることができる。これを加水速度を加減することによって分子量が変化することより確認し, また硫酸層を除去して重合を停止させると, 硫酸層が存在する場合よりも分子量が小さくなり, 過剰の硫酸は加水分解, 縮合速度を制御し高分子化へ役立つことを知った。

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