高分子化學
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ポリアクリロニトリル濃厚溶液の紡糸性に及ぼす分子量ならびに分子量分布の影響に関する研究
第2報 分子量分布の影響
藤崎 誼達
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18 巻 (1961) 199 号 p. 667-673

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抄録

ポリアクリロニトリルを70%硝酸に溶解してつくられた紡糸原液を, 希薄硝酸水溶液中に押出して凝固した後, 水洗して得られた糸状凝固体の熱延伸性が, 構成する個々の分子種の熱延伸性のどのような平均値で与えられるかについて論議した. 個々の分子種の熱延伸性は, 分別画分を用いて同様条件で糸状凝固体を製造して, 熱延伸することによって得られた。各試料で得られた分子量分布曲線は, 分子量を熱延伸性で置き換えることによって “熱延伸性分布曲線” に変換せしめることができる。このようにして得られた熱延伸性分布曲線の内容とその試料の熱延伸性の関係について調べた結果各構成分子種の一定条件での最高可能熱延伸倍率をSiとし, その分子種の重量をwiとすると, 不均一系重合体で得られるその条件下での最高可能熱延伸倍率はSiの重量平均値, で与えられることが多くの試料について実験した結果明らかとなった。

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