20 巻 (1963) 215 号 p. 171-176
従来合成ポリペプチドとしてよく取り上げられてきたポリグルタミン酸ペンジルエステルの固体薄膜の赤外線吸収スペクトルを新たに測定し, その低波数領域において, NH面外変角振動によるアミドV吸収帯が, 分子の空間構造に鋭敏に対応して変化することを見出した。前報のメチルエステルの場合と同じように, ベンジルエステルにおいても, アミドV吸収帯は, α-Hdix構造のとき615cm-1, β 型構造のときほぼ700cm-1に現われることがわかった。