高分子化學
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過酸化水素-l・アスコルビン酸系触媒による酢酸ビニルの溶液重合
第2報触媒濃度および鉄イオン添加の影響
橋本 浩二坂口 康義
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20 巻 (1963) 217 号 p. 316-321

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抄録

過酸化水素-l・アスコルビン酸のレドックス系触媒によるメタノール中の酢酸ビニルの重合において, 触媒濃度および鉄イオンの添加が, 重合速度および重合度に及ぼす影響を検討した。触媒濃度および触媒濃度比を変化すると重合速度はそれぞれの一定の点で極大値を示し, 重合度は触媒の少ないほど大きかった。また30℃でも3℃でも鉄イオン濃度の大きいほど初期重合速度は大きく, 到達重合率と重合度は小さかったが, 30℃のときは3℃のときに比べ重合初速度は大きく, 到達重合率と重合度は小さかった。鉄化合物の種類による影響はないようである。鉄イオン濃度を一定にして触媒濃度を変化させたが, 鉄イオンが存在しないと重合速度が小さいときに加速効果が大きい傾向が認められた。ふんい気の影響は鉄イオンを添加しないときに比べて少ない。過酸化水素の代わりにBPO, AZNを用いたが重合速度は小さく, かつ両者とも鉄イオンによる加速は認められなかった。

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