ノルボルネンはカチオン重合触媒でビニレン型重合を起こし, アニオン型重合触媒では開環型重合を起こすことが知られている。著者らはMoCl5触媒を使用してノルボルネンの重合を行ない, 生成ポリマーの構造を赤外吸収スペクトルで検討した結果, 次のことが明らかになった。すなわち, MoCl5のようなルイス酸触媒を使用しても, ほとんどトランス二重結合からなる開環型高分子量ポリマーが得られることを見出した。しかし, ポリマーの収率に対する再現性が悪く, 重合速度ならびに機構に関する詳細を検討することができなかった。