22 巻 (1965) 246 号 p. 646-651
ポリ塩化ビニルとチオコール, エタンジチオールまたはトリチオシアヌル酸を混練加熱しても, これらチオール化合物はポリ塩化ビニルの橋かけに関与しない。しかし, この際, モルホリンを添加するか, または側鎖にモルホリン環を有するポリ塩化ビニルを使用すれば, 上記チオール化合物は橋かけ剤として作用し耐溶媒性と耐熱性のすぐれた橋かけポリ塩化ビニルを得ることができる。本橋かけ反応はポリ塩化ビニルの側鎖に結合したモルホリン環の窒素原子の誘導効果で活性化された隣接塩素原子と, 上記チオール化合物との脱塩酸縮合反応をおもな内容としている。