高分子化學
Online ISSN : 1884-8079
Print ISSN : 0023-2556
高分子光化学反応
第2報部分カルボニル化ポリビニルアルコールの合成, およびその構造
角岡 正弘中城 昇田中 誠村田 二郎
著者情報
ジャーナル フリー

23 巻 (1966) 254 号 p. 451-458

詳細
PDFをダウンロード (1278K) 発行機関連絡先
抄録

アルカリ触媒存在下でポリビニルアルコール (PVA) とメチルビニルケトン (MVK) とを反応させて部分カルボニル化ポリビニルアルコール (PCPVA) を合成した。反応温度, MVK濃度, PVA濃度などの反応条件を検討した結果, PVA濃度およびMVK濃度の高いほど, また反応温度の低いほど付加率が増大することがわかった。カルボニル基の含有量についてヒドロキシルアミン法の結果と重量法の結果で差が認められたので, 赤外および紫外吸収スペクトルによってその構造を検討したところα, β-不飽和ケトンの生成が認められることから, 両者の差はアルドール縮合による脱水のためであると考えられる。アルカリ触媒存在下におけるPCPVA水溶液の粘度変化は, PVA水溶液の場合と異なっており, その挙動について, 検討した。PCPVA水溶液は高温で相分離を起こすことが認められたので相分離温度とカルボニル基の含有量の関係について検討した結果, 飽和カルボニル基よりもα, β-不飽和カルボニル基の方が影響が大きいことがわかった。

著者関連情報
© 社団法人 高分子学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
前身誌

合成繊維研究

後続誌

高分子論文集

feedback
Top