24 巻 (1967) 267 号 p. 472-478
各種の金属化合物を触媒として用いて, ビス-β-ヒドロキシエチルテレフタレートの重縮合によってポリエチレンテレフタレート (PET) を合成した。得られたPETの融点およびジエチレングリコール (DEG) 含有量は用いた触媒の種類によって異なり, PETの融点降下は主として副反応によって生成したDEG単位に基いている。さらに, PETのモデル化合物としてβ-ヒドロキシエチルベンゾエートの分解反応を調べた結果, PETの融点降下をもたらしているエーテル結合は主として次の2種類の反応によって生成しているものと推定される。
1) 重縮合触媒から誘導されたBronsted酸によるアルコールの脱水縮合。
2) PETの末端ヒドロキシエチルエステルの分解によって生成した活性基 (CH2 CH2 O) とアルコールとの付加反応。