放射線照射によるパラクロルスチレン (Cl-St) とパラブロムスチレン (Br-St) の単独重合およびスチレン (St) との共重合を, 塩化メチレン溶液において検討した。90 CにおけるCl-Stの重合速度は線量率の約0、5次に比例し, モノマー濃度依存性の実験からφγel-5.4の値が得られた。-78℃においては, 重合速度は線量率の1次に比例し, ジエチルアミン (DEA) の添加によって著しい抑制効果が認められた。Cl-StとStとの共重合におけるモノマー反応性比の値は, 9℃においては触媒ラジカル重合の場合と, -78℃においては触媒カチオン重合の値とほぼ一致した。さらに, -40℃においてはその中間の値を示し, DEAおよびDPPHを添加した場合のモノマー反応性比の値は, それぞれ9℃および-78℃のそれと一致した。Br-Stにおいても, Cl-Stの場合とほぼ同様の結果が得られた。これらの結果から, 9℃においてはラジカル機構により, -78℃においてはカチオン機構によって重合が進行し, -40℃においてはその両者が共存することが明らかとなった。