高分子化學
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ナイロン6に対するスチレンの光グラフト重合
第3報 溶剤と照射温度の影響
石橋 博
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25 巻 (1968) 280 号 p. 481-489

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抄録

ナイロソ6繊維へのスチレソの非増感グラフト重合を300mμ より長波長の光を用い, 同時照射法で行ない, 溶剤と照射温度の影響を検討した。溶剤を添加しないと, 照射温度60℃以上または再グラフト重合の場合を除いて, グラフト重合がほとんど起こらなかった。25℃では, 種々の溶剤のうちメタノールだけが著しい促進効果を示し。その効果はモノマー濃度約30vol%で最大であった。照射温度を上げるか, または水を添加していくと, エタノール, n一プロパノール, n-ブタノールの場合でもメタノールの場合と同程度に重合が促進された。その際アルコールの炭素数が大きいほど, より高温かまたはより多量の水が必要であった。スチレソーメタノール系にベソゼン, 四塩化炭素, ギ酸, 酢酸, m-クレゾールを添加した結果, いずれもグラフト率が減少し, 特に四塩化炭素の場合, 重合が極端に抑制された。これらの結果から, アルコールは開始反応に不可欠でなく, 幹ポリマー内部へのモノマーの拡散のために必要であり, さらにゲル効果を起こりやすくしたり, 反応系の光吸収を調節する効果もあることを明らかにした。スチレンーメタノール (3:7) の場合, グラフト重合速度-1/Tのアルレニウスプロットは約25℃で折れた。全活性化エネルギーは25℃以上で1.2kcal/molであった。

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